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薬局で心房細動を早期発見できる仕組みが始まる?!
みなさん、こんにちは。
4月に入り、2022年度がスタートしました。4月は進学や就職、部署異動など、みなさんにとっても生活に大きな変化が生じやすい時期ですね。社会も制度制定や改正がおこなわれる時期でもあります。2022年4月からは以下の制度がスタートします。
・ 成人年齢を18歳に引き下げ
・ 不妊治療の保険適用の拡大
・オンライン診療の恒久化
・男性の育休を促すための改正育児・介護休業法
・年金の受給開始年齢が75歳まで拡大
・プラスチックごみ削減の義務化
今後、環境や社会も様々な変化が絶えることなく起こりますが、その変化に着目しながらも柔軟に適応していく必要がありますね。
薬局業界においても新しい取り組みがスタートした事例をご紹介します。
薬局で心房細動を早期発見 心電図測定サービス開始
薬局やドラッグストアの健康サポート活動を支援しているスマートヘルスケア協会は、脳梗塞の原因となる心房細動を早期発見するため、薬局での心電図測定サービスを開始します。オムロンヘルスケアが新発売した国内初の心電計付き血圧計を用いて、来局した対象者に心房細動のリスクチェックを実施。必要に応じて循環器専門医に受診勧奨し、脳梗塞など脳血管疾患の予防につなげていきます。
心房細動は不整脈の一種で、動悸や息切れを起こしたり、疲れやすさを感じたりする病気で、症状が短時間で収まったり、自覚症状がないため気づきにくく、脳梗塞など重大な疾患につながる危険があります。多くの地域住民が訪れる薬局を活用し、脳梗塞の原因となる心房細動を早期に見つけ、日頃から定期的な心電図測定を行うことで脳血管疾患を予防する取り組みをスタートさせることにしました。このサービスはまずは地域限定でスタートし、ゆくゆくは全国的に本格展開をしていくそうです。
このように薬局が「処方箋を持っていき、薬をもらう場所」だけではなく、「病気を未然に防ぐ場所」として新たな役割を見出すことにより、薬局の存在意義の向上と薬剤師の付加価値を作り出せるきっかけになると思います。身近にある薬局に人々が気軽に立ち寄り健康をチェックできる場所の1つになるということは、人々の健康寿命を延ばすきっかけになると思います。医療機関を受診することは時間・労力・金銭的負担など多少ハードルになる部分もあるため、受診前のセルフチェックとして薬局が活用できるようなモデルが実現することを期待しています。
世の中は絶えず変化しているように、薬局業界も従来の慣習を脱却し、革新的なチャレンジによって新たな変化が生まれていくといいですね。