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親が子どもに就いてほしい職業ランキング1位が「薬剤師」
こんにちは、12月になり急激に寒くなってきましたね。この冬はコロナとインフルエンザが同時流行するおそれもありますので、ますます体調管理には気を付けていかなければならないですね。
さて、今回のテーマは「なりたい職業ランキング」についてです。小学生の「なりたい職業」と小学生の子どもを持つ親が「子供に就いてほしい職業」についてランキングが発表されました。
この調査結果を見ると、親が子供になってほしい職業の1位は「薬剤師」となっています。親世代からすると、「薬剤師」は「国家資格の仕事」「収入が安定している」といったイメージがあるようですね。
私自身、薬剤師業界に身を置いていますので、昨今の薬剤師の採用市場や今後の薬剤師の需要等を考えると「薬剤師=安定」という親世代の考え方には少し不安を感じます。薬剤師になるためには6年制の大学を卒業する必要があり、私立となると学費が1,200~1,500万円ほどかかるところが多いです。また大学卒業後、薬剤師になった場合の年収も400万円~600万円程度が一般的です。学費を奨学金から工面している学生多く、奨学金を返済しながら働いている薬剤師も少なくありません。薬剤師の職業理解をすると安易に「薬剤師=安定」という結論には結びつきづらいかと思います。子供だけでなく親もある程度は職業理解をする必要がありますね。
このランキングを見た際、なりたい職業として「薬剤師」が子どもや親世代に人気があるのは私自身も喜ばしく感じる一方、今後の薬剤師市場を踏まえると複雑な気持ちになりました。「薬剤師」という職業において、世間のイメージとのギャップが埋められるように薬剤師業界が活性化することを願っています。