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コロナ渦の学生は「ガクチカ」がない?!

 

2022年も残りわずかとなりました。12月は師走ということもあり、何かとバタバタしますよね。来年に向けて、今年やり残したことをしっかり片づけて気持ち良く新年を迎えたいものです。

 

年明けから就活が本格化する2024卒の学生にとっても、そろそろ就活の準備が忙しくなるころでしょうか。自己分析や企業研究、応募書類作成や面接などの選考対策など、準備することがいっぱいありますね。私自身、企業の採用活動や薬学生の就職活動を支援することがありますので、今回は「ガクチカ」について取り上げたいと思います。

 

「ガクチカ」とは「学生時代に力を入れたこと」を略した就活用語です。エントリーシートや面接エントリーシートや面接ではほぼ必ず聞かれる内容であることから、就活生の中で「ガクチカ」として定着しています。なお、ガクチカはその意味のとおり学生時代に力を入れたこと・頑張ったことをアピールする項目です。

 

私自身、企業の採用活動や薬学生の就職活動を支援することがあるのですが、よく学生から「ガクチカ」にどんなことを言えばいいのかという相談を受けます。コロナ渦で授業がオンラインになった大学も多く、サークルやクラブ活動などが制限され大学時代に誇れるようなエピソードがあまりないと考える学生が多いようです。

 

もちろん「ガクチカ」はエピソードのインパクトがあるとよいのですが、企業側は「ガクチカ」を聞くことによって、学生の考え方や価値観、興味関心はどこにあるのかといった人間性を見て適正を判断しています。なぜその物事に取り組んだのか(動機)、PDCAサイクルを回しながら実行に移せたか、その結果何を身につけたのかなどを「ガクチカ」から判断したいということです。とはいえ、企業側もコロナ渦の学生の状況を考慮し、「ガクチカ」の代わりに例えば下記のような質問をすることで学生の本質を見ようとする企業もあります。

 

・大学時代に限らず、今まで力をいれてきたこと
・勉学で頑張ったこと
・コロナ渦になって行動を変えたこと・気づいたこと

 

採用側の企業も面接の実施形式や質問内容を柔軟に対応しているといえます。就職活動をおこなう学生も採用活動をおこなう求人企業も共に時代の変化に適応しながら活動していくのでしょう。私も就活生や求人企業の就職・採用活動を支援する立場としてより時代に変化に適応しながらアップデートしていきたいと思います。