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第107回薬剤師国家試験について

みなさん、こんにちは。

毎日ニュースで流れるコロナの話題に加え、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻のニュースが尽きませんね。新型コロナのオミクロン株が出現したことにより、日本でも感染者急増の一途を辿る中、世界平和を脅かすロシアのニュースが人々を不安にさせていることは言うまでもありません。いつになったら明るく前向きな情報が飛び交うようになるのか、しばらくはそんな期待はなかなかできませんが、精神状態を冷静に保ち多少のことでは動じないタフな精神力を身に着けていきたいものですね。

 

さて、2月といえば薬学生にとっては大事な薬剤師国家試験の時期です。受験生にとっては学力だけでなく、精神力も試される国家試験となったのではないでしょうか。

 

今回の第107回薬剤師国家試験は2月19日(土)、20日(日)におこなわれました。全国的にコロナ感染者が急増しており、今回の国家試験は受験制限がありました。感染者は他の受験生にも感染の恐れがあるため受験不可となりました。また濃厚接触者はPCR検査が陰性で受験当日も無症状であることを条件に別室受験が認められました。試験会場の入口ではサーモグラフィカメラによる検温が実施され、37.5℃以上の場合は抗原検査を実施し陽性の場合は受験できないというものでした。受験生にとっては「コロナに感染する=国家試験を受験できない」ことになるため、感染対策には必死だったと思います。外出を控え、人との接触も最小限に抑え、不安と孤独の中での受験となりました。薬剤師国家試験は追試がないので、感染してしまうと1年を棒に振ってしまうというプレッシャーのなかで受験した学生の心中を察すると気の毒でしょうがありません。まずは試験が終わり「お疲れさまでした」と言ってあげたいですね。

 

今回の試験ですが、薬剤師国家試験予備校の薬ゼミの総評によると、
・試験難易度は前回と同等程度
・平均点は235.8点
・前回の合格ラインである215点より上回るかもしれない
とのことです。

 

試験問題には、新型コロナウイルス感染症や緊急避妊薬など社会情勢を意識したテーマが出題されたようです。また臨床に関連した問題も多く出題されたようです。臨床現場での対応力や問題解決能力を問われるようになり、薬剤師の真価が一層求められていくでしょう。国家試験の合格者は3月24日に発表されます。努力した学生が報われることを願っています。